古民家ギャラリーがオープンしました。
3月27日 切り絵の森美術館がオープンの日を迎えます。
作家酒井敦美さんと一緒に幾度か通い、
心を込めて温めてきた古民家ギャラリーも披露目となります。
改装前の古民家
古民家の前にウッドデッキをつくり、対岸へ橋を掛け芝生から行けるようにしました。
アイアンで作ったサインが手すりにはめ込んでいます。
一年前、この古民家に惚れ込み、あつみさんの作品を展示するギャラリーとして
300年のたたずまいを壊さぬよう、そっと寄り添うように手を加えてきました。
出来上がると、どこを触ったのか判らないほどさりげないのですが、作品が入って
古民家と作品が融合して生きる空間にしたかったのです。
23日に照明ブラケットを取付て、作品の設営のお手伝い、オープニング
セレモニーと3日間泊まり込みで通いました。
3日ともあいにくの雨で、雪が降るかしら。。。と思うような寒さの中、暖房の無い
古民家は深々と寒さがしみました。
そんな状況の中、コートを紛失したり、宿泊した温泉旅館のお風呂のボイラーが故障
して30°のお湯に浸かったり。。。と寒さの神様に取り憑かれたの?と切ない思いに
かられましたが、
あつみさんの作品が、古民家の中に収まっていくほどに、なんとも幻想的な空間に
仕上がっていきました。
古民家の古をイメージして作った照明ブラケット
くぐり戸を開けて最初に見える左官で出来た紹介スクリーンとおくどさん
壁面には四季のうつろいの切り絵が映し出されています。
月明かりと桜の絵 お気に入りです。 格子戸に掛けられた作品
板間の向こうの和室にくぐり戸を設け、展示スペースが続きます。
一画二驚 一つの絵が光のあて方で全く違う絵に
二つの表現でストーリーが生まれます。
プリザーブドフラワーと切り絵のコラボ お花はアトリエ麻瑛 伊神さんの作品
花びら一枚一枚とても繊細な作品です。
あつみさんを通じて、伊神さんや木工作家山下さん、アイアン作家のnobuさん
カメラマンの小林さんに知り合えました。職種は違うけれど、仕事も人柄も
素直で一途。いつも夢を持っていてとても心地よい方々です。
これからもご一緒できると嬉しいです。
静かに写真を撮る小林さん。四国からお見えになりました。
囲炉裏の間で作品に囲まれながら、ゆったりとした時間を過ごしてほしいです。
まだまだ紹介しきれないのですが、あつみさんの作品と古民家が融合する瞬間
を体験したくて、この一年通ってきたように思えます。
建築に携わっていることで、このプロセスを一緒に歩めた嬉しさをかみしめています。
こころのストーリー素直に表現した作品。テクニックだけでは感じれない感動を
沢山の方々に知って、感じてほしいので、遠方ですが是非見に行ってくださいね。
切り絵の森美術館 http://www.kirienomori.jp/modules/art_museum/
酒井敦美さんのHP http://sikoku.on.arena.ne.jp/newpage16.html
2010.03.27 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 古民家ギャラリー
