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五箇山&ひるがの別荘見学

8月28日愛知建築士会名東支部の研修旅行
第一研修委員長ということでお世話させていただきました。

五箇山の合掌屋根の集落、1995年に白川郷と共に世界遺産に登録
されました。 有名な白川郷と比べると、素朴でこじんまりとした集落。
村の人々の「衣食住」が凝縮された場所の中で営まれている様子です。
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屋根を支える梁はこの地域の地松で豪雪の中たくましく育つ過程で造られる曲がり
を荷重を支えるむくりとしているなど、地域の自然の形をうまく利用しています。

地域の素材だけで造られ、寒さ暑さをしのぐ知恵を今でも生かしながら、江戸末期に
建てられた合掌の家は今でも生活の場所として現役で佇んでいました。

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その後は、うって変わってひるがの高原の別荘地に新築されました別荘の見学へ
昨年、名東支部主催のセミナー講師でお招きしました建築家 横河健氏のご好意で
「多面体の屋根」のオープンハウスにお伺いさせていただけることになりました。

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総勢27名での訪問に快く対応していただき、音楽家のArico様のピアノ演奏も行われ
広がる高原の風景と共に五感に心地よく響く贅沢なひとときでした。

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2階が宙に浮き、折り紙の様な屋根と大胆な構造。そして開放的な心地よい空間。

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同じく豪雪地域ではありますが、時代が流れ技術が進化することで、
場所に支配されない構造やデザインが可能になっていることを実感する
対照的な研修旅行となりました。

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2010.08.29 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 建物・ショップ探訪

住宅の工事 進捗中

3件の木造の住宅の棟上げから約1~2ヶ月近く過ぎ 
大工さんが2人常駐して現場が進んでいます。

サッシが付き、外部の防水シートと通気工法の空気が流れる
為の縦桟が付き、断熱材が入り、外装と内装下地に入りました。

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丸い開口は、吹き抜けとなるリビングのトップライト
夜はLED照明を組み込んで、ほのかな明かりを演出

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下地に電気の配線や設備配管が通ります。隠蔽部分となるので
壁のどの部分に入っているかを、写真で記録していきます。

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造作となる建具枠や階段板を加工中。
ひとつひとつ違う木目が、建物の表情を造っていきます。

下地がほぼ終わり、次の段階で建具枠や床貼りなど仕上げ材
に入っていくと、細かな作業ゆえ進捗がゆっくりとなりますが
納まりや取合いなど丁寧な仕事を心がけたい時期です。

隣家も同じ時期に着工をしたのですが、某大手ハウスメーカー
の住宅はすでに、完成のクリーニングに入っています。




2010.08.25 | | コメント(0) | トラックバック(0) | ただいま進行中

山梨ワイン&美術館ツアー

切り絵の森美術館へ、建築士会女性委員会の皆さんと廻る見学ツアーを
企画しました。
遠方なので、一泊して勝沼ワイナリー&河口湖畔美術館巡りも一緒に
組込みました。

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勝沼醸造のワイナリーツアーに参加。
ぶどう畑で、ワイン用のぶどうの生育の説明。

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ボトルが床に映る影が面白い
ワイン樽貯蔵の蔵の2階で数種のワインを試飲。

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ライトで飲みやすいものから辛口、デザートワインまで、
いろいろな味と風味の違いを体験。
勝沼醸造

泊まりはワイン民宿鈴木園へhttp://katsunuma.net/minshuku/suzukien/
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ワイン畑がひろがるデッキとお蔵を改造した客室など雰囲気のある民宿
に泊まりワインづくしの一日を過ごした後、

次の日河口湖の久保田一竹美術館へ
[一竹辻が花]多様な絞りと染色で着物を精密で美しい、自然界を表現する作品
を展示する美術館。
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ガウディのグエル公園を想わせる造り
それだけでなく美術館の庭園やアプローチなど、インドの門やバリの置物、
パムッカレのような階段など、いろいろな要素が違和感なく?調和されて
いて、なんとも不思議だが、吸引力のある美術館。
久保田一竹氏自ら設計に携わっているからか、既成観念のない自由な造りが
ダイナミックな着物の展示に合っているのです。
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一竹庵 沖縄漆喰で塗りこめた壁と琉石灰岩の床 深い森と滝を眺めながら
なんとも落ち着く空間。
[一竹辻が花]の作品と共にすっかり虜になる美術館でした。
久保田一竹美術館



お昼はほうとう不動の新店舗 富士山にかかる雲をイメージした建物
http://www.houtou-fudou.jp/new2009cm/2009cm1.html
保坂猛氏 の作品 単純明快なインパクトのある建物で人目を引き
TVや雑誌にも多く紹介されています。

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平日でも列が出来るほどの満席で、建築でこれほどの吸引力は
たいしたものですね。
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このあと、ツアーのメイン、切り絵の森美術館へと向いました。

2010.08.11 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 日々のできごと

フォレスタイル

週末フォレスタイルでの住宅見学会へ行ってきました。

アトリエ祥建築設計の鈴木祥司氏による名古屋市内とは思えない
木立に囲まれた平屋建てのゆったりとしたお住まい。
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ふんだんに国産材をつかったご夫婦2人でのお住まい。
終の住処にふさわしい造りでした。

フォレスタイルとは、
東濃桧材など国産材を使った質の高い木造住宅を地産地送することで、
お値打ちに提供でき、企画からメンテナンスまでサポートする
岐阜県東白川村が運営するシステム。

提携設計士としてのお声がけをいただきました。
どのようなシステムなのかしら。参加することはLivのポリシーにあっている?

確認するためにも、まずは東白川村役場へ向いました。
桧の育つ森林に入り、森林組合、プレカット工場へとご案内いただき
システムの説明をお聞きしました。
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間伐材を定期的に伐採し、丁寧に育てられた80年ものの桧材

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住宅の構造材として東濃桧は、ほのかなピンクの赤目が美しく他の桧より強い為
よく採用させていただいています。

見学後一時間以上に渡り説明をいただきました。
◎桧材は高いと敬遠されるが、直接買い付けることで桧材の良さを知り、住まいに
 取り入れる機会をふやしたい。
◎腕を持つ職人が村には沢山いるが、昔ながらの住宅のニーズが減り、設計士と
 ジョイントすることで腕を発揮する機会を得る。
◎村が運営する為、良い素材、人材と住まい手を繋ぐことを目的とし営利に走って
 いない。
など、フォレスタイルのシステムが理解出来、共感出来ることも多く感じました。

今までも、和紙の産地を訪ねたり、直接石の採掘場で注文することを行ってきました
が、施主にとってオンリーワンの素材を購入することは、決して贅沢で特別な費用を
要するのではなく、逆に直接産地へ足を運び作り手と交流しながら素材を選ぶことは
良い材料をお値打ちに入手することが出来るのです。

そういう場や素材をこれからも増やしていきたいと思っています。
その流れの一つとしてフォレスタイルの提携設計士として参加することにしました。
http://www.forestyle-home.jp




2010.08.03 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 素材のふるさとを訪ねて

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プロフィール

Liv設計工房

Author:Liv設計工房
http://www.liv-sekkei.com
愛知~関西をフィールドに
心地よい住まいづくりの
女性建築士 川口亜稀子
の日々を紹介しています。

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