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昭和の面影 嬉野温泉「大正屋」

建築士会の大会へ参加することになり、佐賀県へ行ってきました。
2泊3日の小旅行。せっかくならと、一時間ほど足をのばして
嬉野温泉の旅館、巨匠吉村順三氏が手掛けた「大正屋」へ泊まり
にいきました。

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嬉野温泉の街も昔の繁栄を感じるタイムスリップしたような場所。

旅館の印象も天井が低く、視界は水平に伸びた増築を重ねた造りで
お土産コーナーやカラオケのある団体が宿泊できるひと昔多くある
タイプの旅館でした。

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お部屋の和室はよくある感じの落ち着く造りですが、じっくり見ると
細部がよく行き届いたのディールが感じられます。

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天井と同じ面に鴨居が納まり目立たなくなっています。
照明器具は和紙のオーダーで統一。

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ガラス戸の取手とクレセント鍵が一緒になったデザイン。

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トイレの換気扇はスリット開口で目立たなくしています。

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縁側の椅子も低くつくられていて、空間が大きく見えます。
形もなんとも可愛い!です。

奇をてらわず、普通に見えて心地よいが、じっくり味わうごとに
こだわりの奥行きが見えてくるお部屋でした。

こんな発見を楽しむのも、職業病かもしれませんねー☆

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2010.10.29 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 建物・ショップ探訪

旬菜宮本

桜山の名古屋市博物館近くで、身体にやさしいお食事のお店
の設計を手掛けています。
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1階をお店に2階をお住まいとして、築35年程の中古建物を購入。
昨年に2階のリフォーム&耐震改修を行い、現在住まわれています。

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ガランとした1階、コンクリートの無機質な空間を無垢の木と漆喰を使って
ほっと出来るお店に変えたいですね。

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お施主様の持っている着物をリメイクして、インテリアの一部に生かす案も

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無垢の杉一枚板のカウンターを中心に、25席ほどのお店になる形で
内装工事が始まりました。

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お施主様手づくりのサインも出来つつあります。
お店の名前は「旬菜宮本」 毎日食べたくなる美味しい和食のお店です。

11月中旬オープン予定。 乞うご期待!




2010.10.17 | | コメント(2) | トラックバック(0) | ただいま進行中

不意の事故

一昨日のニュースで岐阜の解体現場の壁が突然倒れ女子高生が
犠牲になってしまった事件を知りびっくりしました。

今工事中の住宅のすぐ近くでおこった出来事。
竣工、引越前なので、ほぼ毎日の様に現場へ通っていて、その日も
事故の3時間前に通った道だったのです。

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防音シートで囲まれていて、どのような建物がどのように解体されて
いるかが全く見えない状況でした。

中で工事を行っている業者も、柵の外がまったくわからないが故
街の雰囲気や、通行人への配慮や安全対策がおろそかになってしまった
のでは。と感じます。

事故を起してからでは遅すぎます。危険を伴う仕事に携わっていると
日々の意識、緊張感を持たなければいけないですね。

建物を扱う意味では同業者、気が引き締まります。 合掌


2010.10.17 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 日々のできごと

名古屋陶磁器会館の調査

事務所のある名古屋陶磁器会館の保存&耐震改修の工事が
始まり約一ヶ月ほど経過しました。

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すっぽりシートで覆われ姿が隠れてしまっています。

まずは調査として、外壁のタイルが浮いている所や剥がれそうな場所を
調べている段階です。
3階の耐震補強工事として、補強する部分の解体に入りました。

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間仕切りもすっかりなくなり、がらんとした所に柱の骨組みが現れました。

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75mmのアングルをトラス状に組んでリベットでとめる鉄骨柱
古い駐車場などで見られたが、今の構造基準では採用されない工法で
大空間を造っています。

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60年以上経ってますが、壁の中で塗装もしっかりしていたのか、きれいな
状態でしたが、 ベースがこんなに小さいのは頼りなかったですねー。
壁も60年前は断熱材が入っていなかったのですね。
このような過酷な環境で仕事をしていたんだなぁ。。。

2010.10.10 | | コメント(0) | トラックバック(0) | ただいま進行中

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プロフィール

Liv設計工房

Author:Liv設計工房
http://www.liv-sekkei.com
愛知~関西をフィールドに
心地よい住まいづくりの
女性建築士 川口亜稀子
の日々を紹介しています。

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