昭和の面影 嬉野温泉「大正屋」
建築士会の大会へ参加することになり、佐賀県へ行ってきました。
2泊3日の小旅行。せっかくならと、一時間ほど足をのばして
嬉野温泉の旅館、巨匠吉村順三氏が手掛けた「大正屋」へ泊まり
にいきました。
嬉野温泉の街も昔の繁栄を感じるタイムスリップしたような場所。
旅館の印象も天井が低く、視界は水平に伸びた増築を重ねた造りで
お土産コーナーやカラオケのある団体が宿泊できるひと昔多くある
タイプの旅館でした。
お部屋の和室はよくある感じの落ち着く造りですが、じっくり見ると
細部がよく行き届いたのディールが感じられます。
天井と同じ面に鴨居が納まり目立たなくなっています。
照明器具は和紙のオーダーで統一。
ガラス戸の取手とクレセント鍵が一緒になったデザイン。
トイレの換気扇はスリット開口で目立たなくしています。
縁側の椅子も低くつくられていて、空間が大きく見えます。
形もなんとも可愛い!です。
奇をてらわず、普通に見えて心地よいが、じっくり味わうごとに
こだわりの奥行きが見えてくるお部屋でした。
こんな発見を楽しむのも、職業病かもしれませんねー☆
2010.10.29 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 建物・ショップ探訪
