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無事上棟を迎えました。

今年は6月に入る前に早くも梅雨入りとなりましたね。

5月の連休をはさんで、現場が進行中のS邸のお施主様と一緒に構造材を
見にプレカット工場、木材工場へと廻りました。

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Liv設計の木造の骨組みは国産(出来るだけ地域産)の桧を使っています。
昔から構造材として使われている通り、強く長持ちすることと、桧は気持ち
が安らぐ良い香りがします。
杉材や集成材より単価は少し高くなりますが、全体工事費の中で見れば大きな
差にはならず、構造材としてこだわりたい所です。

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木材の小口を見て、年輪を確認します。目が詰まっていて年輪が多いほど
厳しい環境で長い年数立木で育てられています。
また赤みが多い木は、粘りがあり強いので望ましいです。

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化粧柱となる2本は材木店の計らいで、節の少ない美しい桧を用意してくれました。

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リビングの化粧で見える大きな梁材も木目が通っていて、S様も喜んで下さいました。

予想よりも梅雨入りが早く、上棟の日がどうか晴れますように! と
事務所で久しぶりにてるてる坊主を作りました。

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上棟当日曇り空の中、無事工事を進めることができました。

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お昼前には2階の梁まで一気に進みました。

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夕方に屋根の登り垂木が取付られ、同日に棟まで上がる見込みが着きました。
S様も朝から何度も足を運び、組み上がって行く様を見入っていました。

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大工さんの高い所での作業はいつもバランス感覚の凄さに感動します。
それでも、常に気持ちを引き締めてけがの無い様に気をつけてくださいね。

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住宅の形が出来上がってきました。雨に備え養生シートを掛けて上棟日の
作業が無事終わりました。

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2011.05.28 | | コメント(0) | トラックバック(0) | ただいま進行中

吉村順三を巡るツアー

5月の半ば、新緑の美しい時期にJIA(日本建築家協会)住宅研究会主催
の1泊2日で八ヶ岳~軽井沢へ吉村建築を訪ねるバスツアーに参加しました。

参加者は会員はもちろん、事務所の所員の方や若手の建築家など
新しい人達との出会いもあり遠距離ながらも楽しいバスの旅となりました。

まずは茅野市民館へ、駅舎に隣接する図書館や市民ホールなどの複合施設
を見学して、八ヶ岳高原ロッジ内にあります八ヶ岳高原音楽堂へ向いました。

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吉村順三氏の晩年の作品 八ヶ岳の峰をイメージする大屋根とガラス張り
から広がる高原の風景、お天気の良い日は富士山も見えるロケーション。

音響を考慮した壁や天井に囲まれた窓の無いコンサートホールの常識を
覆し、木のぬくもりと開放された風景と共に音楽を楽しめる場所、
聴覚や視覚だけでなく五感を満たす音楽堂となっています。

完成してから23年の歳月、ホテル内の施設で音楽だけでなくブライダルも
出来るので、丁寧にお手入れをされメンテナンスが行き届いているのも
嬉しい建物でした。

八ヶ岳高原音楽堂

その日の宿泊場所は音楽堂から15分ほどにあります、竹早山荘
東京都立竹早高等学校の林間施設として50年程前に建てられました。
今は財団法人竹早会が運営をしていて誰でも利用出来る施設となっています。

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高校の合宿所の造りが、枕投げをしたくなるなど皆その頃に戻ります。
吉村事務所の詳細図面があり予算との兼ね合いで随分変えざるを得なかった
場所もあり、吉村さんの思いが図面から汲み取れました。

2日目は軽井沢へ移動し、午前中に石の教会とペイネ美術館、セゾン美術館
を見学しました。

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石の教会 挙式で人気のある教会で、特異な石の造形が自然と一体となるよう
でもある不思議なたたずまい。 
中に入ると天から降り注ぐ光と水と緑に包まれる神聖な場所でした。

石の教会 内村鑑三記念堂

ペイネ美術館は吉村順三氏の師匠であるアントニン・レーモンドによる1933年に
完成した夏の家、今は軽井沢タリアセン内のペイネ美術館として使われています。

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美術館として入場料をとっているにもかかわらず、外壁の色あせやよしずの朽ちた
ままや室内や展示品の管理状態などの悪さに唖然。
保存すべき建物としては可哀想な扱いで痛い思いです。

午後からは、待望の吉村順三氏の名作、軽井沢の別荘へ

軽井沢の賑やかなショッピングストリートを抜けて15分ほど
静かな別荘地を歩いていくと、小さなサインを発見。

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森の中に入るように坂を登ると木立の間から山荘が見えてきました。

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大きな巣箱のような住まい。築50年経ちますが、外壁の板は一度も塗装をして
いないとのことでした。色あせてみえますが板は健在で森と同化しています。

ペイネ美術館の一部がコンクリート基壇の上にある様に見えます。
実は、吉村さんも師の影響を受けていたのですね。

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玄関横の暖炉とテーブル。外のリビングは、張り出した軒に守られて落ち着いた
居場所となっています。
小ぶりながらも、ロンシャン教会の外の祭壇に通じるものを感じました。

先人達も感動したり影響を受けた建築を消化し、形を変えて後世に残る名建築が
生まれるのですね。

建坪が16坪の、使い勝手の良い広がりのある簡素で豊かなすまい。
環境にやさしくエコライフを楽しむこれからの住まいを考えるキーワードとなります。

軽井沢の山荘

2011.05.22 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 建物・ショップ探訪

奈良 西ノ京へ

知人から奈良の西ノ京の土地を見てほしいとの
相談があり昨日出向きました。

午後からの打ち合せなのですが、せっかく奈良まで
出向くのですから朝早く出発し10時には到着。
打ち合せまでの3時間、薬師寺と唐招提寺へと古寺めぐり。

近鉄西ノ京駅。小さな駅を降りて徒歩2分で薬師寺に到着。
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薬師寺の東塔の美しさに学生時代惹かれて油絵で描いたりしたものの
初めての訪問です。
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築1250年 地震や火事、大風に遭遇しながらも唯一当初のまま
現存する東塔  凛とした美しさがあります。
塔は本来お釈迦様のお墓を意味していて遠くからでも拝める様
このような形となっているそうです。

薬師寺の金堂に薬師三尊像があります。
薬師如来のまたの名を医王如来ともいい、医薬兼備の仏様です。
昔から病気や死を恐れ 苦しみを抜き楽を与えてくれる仏様を
頼っていたのですね。

そこから徒歩1~2分で玄奘三蔵院があります。
『西遊記』で有名な中国唐時代の歴史上の僧侶三蔵法師が祀られています。
平山郁夫画伯が9年の歳月で描かれた 玄奘三蔵求法の旅を一日の
移り変わりでたどる「大唐西域壁画」は一見の価値がありました。

そしてのどかな街並を10分ほど歩いて唐招提寺へ
やはり築1250年のお寺は唐の高僧鑑真大和上によって創建。
威厳ある金堂は代表的な天平建築です。
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20年程前に唐招提寺へ訪れとても感動したことを思い出しました。
それは金堂や講堂建築だけでなく、お寺の境内の随所がとても
美しいのです。
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古寺の間に光に包まれた鮮やかな緑の参道や石畳
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ゆったりとした気持ちで散策を楽めます。

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境内の北東の奥まった静かな場所に位置する鑑真和上の墓への門をくぐると
神秘的な聖域に入った趣きです。

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御廟へ続くまっすぐのびるアプローチ、木立の新緑が美しく
木漏れ日が苔に映し出す陰影。
息を飲みながら光の中をゆっくり歩き、身体が浄化される想いです。
何時訪れても感動する場所がここにありました。

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すっかり気持ちが高まり、歩くごとに感動が続きます。
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気がつけば良い時間となり、近くの十割そばやさんで知人と待ち合わせ
午後からのお仕事モードへと切り替えました。


2011.05.14 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 建物・ショップ探訪

Tシャツアート展

高知県の黒潮町に屋根が無い一風変わった美術館があります。
砂浜美術館・・・青い空と海原と砂浜が美術館なのです。
館長はニタリクジラ 冬は出張が多い など 発想がとてもユニーク。
砂浜美術館

その美術館の作品展で毎年開催されているTシャツアート展に出展しました。
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審査委員に酒井敦美さんが参加されていて、彼女から美術館の
コンセプトを聞き、出展する気持ちが高まりました。
誰でも参加が可能で今年は800点もの作品が集まりました。

応募したデザイン
ナニモ・ナイ_convert_20110502212116
森の住人ウサギ君が突然砂浜に迷い込んでびっくりしている様子です。
すっかり童心に帰ってますよね! フラワーアレンジメントと同様自然と
手が動き5分で描いた力作? まあ参加することに意義ありです。

ぜひ開催中に高知へ行きたいなぁ~ そして美味しいカツオのタタキが
食べたい!と願いは叶わずでしたが、
敦美さんから、ひらひらするTシャツの写メールが届きました。
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一緒に潮風を浴びたかったですね。

Tシャツアート展は5月1日から5日まで開催です。

2011.05.02 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 日々のできごと

フラワーアレンジメントに初挑戦

4月の連休前にオーダーキッチンでお付き合いさせて頂いています
システムキッチン八翔さん開催のフラワーアレンジメントの体験に
参加してきました。  システムキッチン八翔

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お花の先生はフラワーショップ花信さん、
カメラを向けるとおどけてしまうシャイな先生ですが、見本をもとに
オアシスをカットするところから、丁寧にご指導いただきました。

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素材はトルコ桔梗2種、バラ2種、アンスリューム、利休草 などなど
季節の花達、白とピンクのコントラストが優しい雰囲気に仕上がりそうです。

花器の中で創る世界、素材の色とボリューム、造形のバランスや動きなど
見本をそのまま真似る予定が、勝手に手が動いてどんどん変わっていきます。

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朝本さん(事務所のスタッフ)と一緒に結構無心になって楽しみました。

完成したあと、店内を見渡すと輸入キッチンが主流なショップなので
珍しいフードや、人造大理石一体型のシンクなど
今のニーズに合ったキッチンが紹介されていました。
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いつもLivでイメージを固めてからオーダーするので、事務所での打ち合せ
が多かったのですが、お施主様と一緒にショールームへ伺ってもいいですね
と思うなど、このようなイベントの開催効果があります。

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完成したアレンジのお花を事務所のテーブルに飾りました。
少し恥ずかしいですが、事務所が華やかになりますね。


2011.05.01 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 日々のできごと

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プロフィール

Liv設計工房

Author:Liv設計工房
http://www.liv-sekkei.com
愛知~関西をフィールドに
心地よい住まいづくりの
女性建築士 川口亜稀子
の日々を紹介しています。

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