fc2ブログ

大阪レトロ建築

大阪の船場界隈に大正~昭和初期の建物が多く残されています。
その建物郡を巡るレトロツアーを企画中で下見に行ってきました。
IMG_5007_convert_20110916065443.jpg

地下鉄北浜駅を降りて南にすぐ見えるのが、新井ビル
元は銀行だった重厚な佇まい。おしゃれなカフェ&ケーキのお店になっています。
IMG_5009_convert_20110916065515.jpg

同じ並びに見えるのが高麗橋野村ビルディング
最近保存する為の改修を行われた様子で、建物全体がきれいになっていると共に
タイルの落下防止のピンニング(樹脂を注入する工法)の跡がみられます。

IMG_5017_convert_20110916071340.jpg

両サイドに波と月の形をした照明オブジェが配置され特注タイルが施された
メインの入口が素敵です。
このように風格あるデザインが施されているのもこの時代ならではでしょうか。
IMG_5020_convert_20110916065553.jpg
入ったところのエレベーターホール、床の円形は十二支で表現された方位が
示されています。
IMG_5015_convert_20110916071304.jpg

広い道路には、元銀行やオフィスビルなど大きなレトロ建築が多く残っています
が脇道に入ると、3~4階建ての小ぶりで昭和初期の優雅な建物が見つかります。
IMG_5043_convert_20110916065714.jpg
甲子園と同じ蔦が這っている青山ビル
地下にダンスホール、最上階にはビリヤード場がある個人邸宅だったそうです。
今はカフェや雑貨ショップなどが入るテナントビル。
階段廻りが当時の雰囲気を残しています。
IMG_5036_convert_20110916071440.jpg
IMG_5039_convert_20110916065649.jpg

青山ビルに隣接する伏見ビルも同じように沢山のテナントが入るビル
ですが、入口のしつらえが、入居者やオーナーに大切にされている
様子が伺えます。
IMG_5022_convert_20110916071407.jpg

IMG_5027_convert_20110916065623.jpg

そして少し西に歩くと船場ビルがあります。
外観からは判らないのですが、中に入ると光が差し込む開放的な造り
中庭を囲むように配置されたオフィスの入口、緑の色彩がモダンで一瞬
ヨーロッパのビルの中にいるような気分になります。
IMG_5045_convert_20110916065757.jpg
屋上に上がると入居者の憩いのガーデンとなっています。
ビルの谷間の隠れたオアシスですね。
IMG_5049_convert_20110916065926.jpg


大阪のビジネス街に点在するレトロ建築、入居待ちもある様で
おしゃれなお店などが入り利用されることで、生きた保存となっています。

きっと寒いや狭い、設備が古いなど今の建物と比べると不便なことが
多くあると思いますが、それ以上の魅力を感じる風合いや個性がある事が、
後世に残る要因ですね。
戦前の豊かで遊びごころのある時代背景もありますが...


スポンサーサイト



2011.09.16 | | コメント(1) | トラックバック(0) | 建物・ショップ探訪

防災・減災シンポジウム

昨日名古屋大学の豊田講堂にて、防災・減災シンポジウムが
行われ聴講しに行ってきました。

IMG_5114_convert_20110904104216.jpg


「地域連携~地域の絆がひととまちを守る」をテーマに
産・官・民それぞれの視点で対談するシンポでした。
(とはいえ当日台風対策で消防防災担当者は欠席となりました。)

足湯ボランティアを行いながら、心のケアを続ける活動。
トヨタが取り組む現地拠点と連携したボランティア報告。
朝日新聞記者の現地レポートなど。

その中で引込まれたのは以外にも俳優 伊勢谷友介氏の活動でした。
image.jpeg

NHKのドラマ「白州次郎」や「龍馬伝」に出演していて、キリっと
した硬派な俳優の記憶がありましたが、彼は俳優業だけでなく
株式会社リバース・プロジェクトを立ち上げ、自然環境の再生をテーマに
これからの衣食住のありかたを地球規模で思索、提案を続けていました。
株式会社リバース・プロジェクト

リバース・プロジェクトでの震災活動を続けていくうちに
被災地の方々が自立出来ることが必要だと、リバースの新しい支援事業
として「元気玉プロジェクト」を始動。 
各被災者や支援者が支援の企画を公開し、共感した人たちが500円から
支援出来るプラットホームサイト。
元気玉プロジェクト

政治家の動きに不満を述べるより、個々で出来ることから動き出そうよ!
とインターネットを使って、誰でもいつでも活動に参加できるシステムを構築。

新しい発想と吸引力のある強いチカラに好感を持ちました。

シンポジウムのまとめとして
これから起こるであろう東海地震、東南海地震、南海地震に向けて
まず自身を守り、家族を守り、地域の連携を持って震災に遭っても
「衣医・食職・住・育」が守られる様、個々の意識を持って備えよう。

3時間半の充実したシンポジウムでした。

2011.09.04 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 日々のできごと

«  | ホーム |  »

プロフィール

Liv設計工房

Author:Liv設計工房
http://www.liv-sekkei.com
愛知~関西をフィールドに
心地よい住まいづくりの
女性建築士 川口亜稀子
の日々を紹介しています。

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QRコード