京都フィールドワーク
京都の2日目 朝まで続く雪で中庭も白化粧
集合場所へ向かう途中、京都府庁への並木道の美しい風景
に見とれます。
フィールドワークのテーマは「京に受け継ぐ伝統の技」
まずは、よしやまち町家へ 建築専門学校の校舎として耐震補強
を施した町家を見学。棟梁のお話を伺いました。
町家の雰囲気を壊さないように耐力格子を入れたり小屋部分の
補強が見えるようにして、学校の活動場として再生されました。
その後、横山竹材店へ。
お茶室など昔ながらの製法を守りながら、小物や照明器具のデザインを行い、
販売や体験教室を開催するなど、竹を軸に幅広く展開しています。
竹で出来たゴミ箱。このような需要も京都ならでは!ですね。
横山竹材店
その後、京からかみを製作販売をする山崎商店へ。
丁度名古屋のからかみ屋さんに見本帳を取り寄せお客様と検討を
しているところなので、興味深くお話を聞き入ります。
版木にフノリをふるいでまんべんなく馴染ませて、和紙を上に重ねて
手でやさしく押さえて模様を転写していく。
手でやさしく押さえるからでしょうか。 なんとも色の付き具合が
柔らかで、いつまでも眺めていて飽きがこないのです。
障子のからかみ。光を通して見える模様も素敵ですね。
京からかみ 山崎商店
最後は山田松香木店へ。
香木を専門の薬業として江戸寛政年からの老舗。
良い香りで鎮静効果があったり、自立神経の活動が
活発になったり、昔は薬の一種として扱われていたのですね。
ぎっちり並ぶ小引き出しは薬屋さんの名残。これだけ香りの元が
ある事もびっくり。
その中でも手に入りにくい、伽羅、沈香、白檀が並びます。
山田松香木店
昔ながらの伝統を守り、現在に繋げている老舗をめぐり、共通して
いることは、頑固な部分と柔軟な発想を持ち進化し続けていること。
そして、その専門職の中で一番と自負する姿勢でしょうか。
便利になったからこそ、手作りの良さや温かさを伝える担い手でありたいですね。
2012.02.21 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 素材のふるさとを訪ねて
