修行時代の思い出
先日、大阪で3年間勤めていた設計事務所
「ZOOM計画工房」北村陸夫氏のシンポジウムへ出かけました。
学校を卒業して最初に勤務した設計事務所で、
設計事務所に通勤出来るだけで夢ごこちでした。
まだ軌道に乗る前だったので仕事量は少なく、
入社時のお給料は5万円。
自宅通いの事もあり、丁稚奉公、修行の場として割り切って
コンペ出展の度、所長の斬新なアイデアに刺激を受け、
日々楽しく過ごしていました。
3年目が過ぎ、自身の創りたい建築へ目が向く様になり、
名古屋の設計事務所の門をたたいてから、すっかり名古屋人としての
生活が始まったのですが、
シンポジウムで30数年に渡る北村さんの作品の流れを一堂に
拝見することで、独立当初から現在に至まで、根源にある思想が
変わっていないことを感じ、70歳を目の前にしても益々お元気で
「建築を創り続けることを本能として求めている。建築は楽しい!」
と語る北村さんのパワーが先を行く先生の背中の大きさを感じ、
頑張れる意欲が湧きました。
3年間修行し、建築の向う方向の違いを感じで道を変えたものの、
有機的な曲線、段差で空間を移動することなど、Liv設計工房の
オリジナルで考えたアイデアの様で、実は北村さんの影響をしっかり
受けて現在があることを再認識したシンポジウムでした。
2012.03.24 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 日々のできごと
