岐阜県の関市をじっくり散策
連休もあまり休めなかったので、平日休暇を取って小旅行
以前から気になっている墨象作家 篠田桃紅さんの回顧展が
開催されている関市へ。
今年3月で100歳を迎えた今も現役で書を描き続ける篠田桃紅
大胆で形に捕われない表現力、生命力に魅了されます。
鍋屋バイテック会社関工園内の岐阜現代美術館では1950~1960
の作品を展示、関市立篠田桃紅美術空間では1990年以降の作品が
展示されていて2館をじっくり鑑賞、堪能しました。
岐阜現代美術館
関市立篠田桃紅美術空間
一緒した友人は、いろいろ包丁を使った中で、関の包丁が一番良く切れる
ことを実感し、刃物を購入することを目的にしていました。
美術館の後、関市刃物センターへ
いろいろ刃物を見ていると丁度、包丁研ぎ依頼のお客さんが来店
研ぎ方を見せていただくことに。
砥石に対して十円玉が入るくらいの隙間に倒して、押す時に力を入れ
引く時は研がない。研ぐ度に出る粉末で研げるので、水で流さない。
と解説しながら、手際良く研ぎ、切れ味抜群の包丁に生まれ変わりました。
日本の鋼はクオリティーが高く世界一とのこと。
鋼も生きていて、時間の経過で段々靭く硬くなっていくので、世代を越えて
なが〜く使えるとのこと。 切れ味の良い包丁は料理も美味しくなりそう。
毎日使うものだから、踏ん張って良い包丁を購入したいと思い、お店の方に
お勧めの三徳包丁を聞いたところ、長尾包丁製作所の包丁を薦めてくれました。
長尾さんは、和鋼にこだわったとても腕の良い職人さんなのですが数日前に
廃業宣言をしたそうです。 これからは在庫限りとなり入手困難とのこと。
青紙スーパー鋼とは? と調べると鋼には、黄紙、白紙、青紙などあり、
それぞれ2号 1号 青紙が一番硬く耐久性にすぐれ、その中でもスーパー
が最高級とのこと。 だが、硬いので欠け易いデメリットも。
腕の良い鍛冶職人の手にかかれば白紙の方がグレードが上がるなど、刃物鋼
の面白さが見えてきます。
お昼の食事は鰻丼が名物とかで、創業150年の「うなぎの名代 辻屋」へ
老舗の雰囲気醸し出しています。 私たちの後からお客様が次々と見え
12時頃になると満席に。
ボリュームあるうな丼を食らう! 外はかりっと風味よく、中はふんわり
肉厚なうなぎだからこそ^^) 濃いめのタレも堅めのご飯にしみて美味しく
いただきました♪
お腹もふくれ午後はまったりとした気分で長良川へ移動し、関市円空館へ。
ナビは、「目的地に到着しましたお疲れさま〜」というものの
場所がわからない。。。
見つけたこの小道が円空館への導入路。
竹やぶを通り抜け、分かれ道に案内があり、左へ行くと円空館へ、右の竹やぶ
へ進むと円空のお墓。 風になびく笹の音の中、共にひっそりと佇んでいます。
ますます気持ちはまったり。いい気分。。。
コンクリートと木で出来た小ぶりな美術館で円空さんの仏を愛でる。
荒削りながらもなんとも慈愛に満ちた良い表情。見とれます。
64歳で生涯を閉じるまで、なんと12万体余りの仏像を作ったという。
名古屋の荒子観音には千体仏があることを知り、次は公開日に見にいこう
と楽しみが繋がります。
関市への小旅行では、限界を超越した作品達から心地よい刺激を頂きました。
2013.05.17 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 建物・ショップ探訪
