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鍾馗さん

武豊町並調査の仕事で出会った鍾馗(しょうき)さん
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鬼瓦と一体になっていて、今思えばとても珍しい形だと思いますが、
気になって写真に収めました。
その後町調査を続けているとまたもや見つけた廃屋の屋根の上の鍾馗さん。
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刀が折れていて、建物を守りきれなかった無念さを感じます。
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鍾馗(しょうき)さん を調べてみました。
中国に実在した人物で唐の6代皇帝が病床で鍾馗が鬼退治する夢から覚めると
病気が治っていたという伝説で、おまじない、縁起ものとして江戸時代末より
関東は五月人形として近畿〜東海地域では、鍾馗像を屋根に飾る風習が生まれ
古い建物の屋根に今も残っているとの事。

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鍾馗さんの分布図

鬼瓦のように権威を示すというより、生活に密着したところに親しみを覚え、
鍾馗さん探しをしたくなり気に掛けながら京都の町中を歩くと、多くの鍾馗さん
に出会えました。

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東山の路地にある、おはぎの人気店
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よーく見るとエアコン室外機の横に鎮座しています。
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白川沿いの町屋の玄関庇上にもまだ新しい鍾馗像が
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京都駅に戻り西本願寺近くを散策。
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こちらも室外機の間に鎮座して家を守っています。
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今にも倒れそうで可哀想な鍾馗さんを発見。
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待遇が良いのか家の中に入っています。
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こちらは留守の様子
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刀を下げて物思いに更ける鍾馗像
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めずらしくお多福さんの姿も発見
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20体ほど発見しましたが、すべて違う姿形をしていて、時代によってなのか
作り手が多く見えたのか、勇ましい武将ではありますが個性豊かで可愛くて、
これからも鍾馗さん探しは続きそうです。





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2014.04.13 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 日々のできごと

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愛知~関西をフィールドに
心地よい住まいづくりの
女性建築士 川口亜稀子
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